【アメリカ-02：山の風景】セントヘレンズ火山

今回は、出発から向こうの山の風景までをお届けします♪

８月末の日曜日、１５時発のノースウエスト航空でオレゴン州にあるポートランド空港に向かいました。時差の関係で、現地には同じ日曜日の朝８時につきます。時間が戻ったみたいで変な感じです。。。

翌日からは、レンタカーですぐとなりのワシントン州に移動です。
カモさんは、左ハンドル右車線は初めての経験！日本とは違う車線や交通標識、そして、巨大なトラックたちにビビリつつも…なんとか国道＜Interstate Highway＞を北上していきます

■車窓の風景

　こんな感じの道をひたすら走ります。
　常に［日本と違って右車線！］と心で唱えつつ、標識の英語を必死で読み取り…いやぁ、最初は大変だったぁ(笑)

■森の向こうに…

　深い森の向こうに目的の山が見えてきました。
　この山は『セントヘレンズ』という山です。まわりには、ぶっとくて高さ30ｍ以上の針葉樹の森がひたすら広がっています。。。

■パノラマ

　道を終点までいくと、山を一望できる場所に着きます。天気も良く、ステキな景色を堪能できました。
　気づきました？良くみると山の上半分がなくなっているでしょう？
　そして、さっきの写真で見えていた針葉樹の森が一切見えません。。。

■25年前の噴火

　実は、このセントヘレンズ山は、今から２５年前に大爆発をした火山なのです。
　噴火で、山の頂上を含む北側半分が粉々に吹っ飛んでしまったのです。。。
　そして、吹っ飛んだ土砂があたりを埋め尽くし、噴火の爆風は周囲の森を全てなぎ倒してしまったのです。。。

■噴火の爪痕その１

　これがなぎ倒された森の跡です。左の写真みたいな風景だったはずなのですが、今は右の２枚のような殺伐とした風景になってしまいました。
　人間の力では、直径が１ｍ以上、高さ３０ｍ以上もある太い木の小枝を落とし、皮をはぎ、そしてなぎ倒す…なんて不可能です。
　けれど、この火山は、ほんの一瞬のうちに、何万本という木々に対してそれをやってのけたのです。なんと火口から30kmも離れた森まで被害を受けたそうです。
　つくづく、自然の力の凄まじさを実感しました。。。

■噴火の爪痕その２

　運悪く被害を受けてしまった自動車です。吹き飛ばされた衝撃のせいか、ぺったんこになっています。この噴火では、事前に避難しなかった人たちなどが５７名犠牲になったそうです。
　右の写真は、地上の部分が引きちぎられたり、根っこを上にして地面に突き刺さった大木です。

■吹き倒された木

（左ペア：平行法、右ペア：交差法）
　これも吹き倒された大木です。長さは４０ｍくらいでしょうか。。。右端にいる人のあたりに根っこがあります。
　火口から何ｋｍも離れていても、こんな惨状です。噴火の莫大なエネルギーを感じさせます。

■植生の復活

　ふと、横を見ると、朽ちかけた大木の根のまわりに何種類もの植物が生えていました。
　噴火で被災したエリア一体は、モニュメントとして一切手を付けずに保存してあるそうです。
　倒木が朽ちて、新しい植物がまた新たな森をつくっていくのを、長い年月をかけて見守っていくのだそうです。
　あと数十年後には、この辺り一帯も深い森になっていくのでしょう。

　噴火のエネルギーの凄まじさ、自然のたくましさ、そして、それを見守る人々の努力などを、このエリアで強く実感することができました。。。

コメント 8

3D写真。。。相変わらず遠近感のある
フレーム取りで感心してしまいました。
by 店員佐藤 (2005-09-07 12:53) 

自然災害はそのまま見守る・・・すごいですよね。
焼け野原から雑草が生えてきて・・・自然の力！！
by (2005-09-07 16:57) 

店員佐藤さん、こんにちは！
たぶん被写体が良いのでしょう。なんか絵になる風景がたくさんありました。
大自然のもつ力でしょうかね。。。
by カモさん (2005-09-07 18:06) 

ｍａｍさん、こんにちは！
たぶん日本だったら、いろんな役所が出てきてごちゃごちゃといじくったり、売店が軒を並べる見苦しい観光地になってしまうでしょうね。その辺の規制というか、約束ごとをつくる実行力は大したものだなぁ、と感心させられました。
by カモさん (2005-09-07 18:09) 

niceな写真が沢山撮れたみたいですね。
私もご一緒させていただけた気分になっています。
by モリチャン (2005-09-08 10:49) 

モリチャンさん、こんにちは！
デジカメなのをいいことに沢山撮っちゃいました。楽しかったー。
by カモさん (2005-09-08 12:58) 

こんばんは！
自然の力って本当にすごい！
そして、左ハンドルで右車線を走り、英語の標識を読み取って走ったカモさんもすごい！
日本の車と道に慣れてしまった私には、多分無理…
by (2005-09-08 22:29) 

アタマで考えるとこんがらがっちゃうので、『見たままに乗ろう！』と開き直って運転してました。標識はシンプル、車線は広いし、右車線はみんなが走っている車線を走ればよいし…、やれば結構できるもんだ、と感心しました。
今でもアタマで走り方を考えると、こんがらがっちゃいますけど。。。
by カモさん (2005-09-09 16:54)